既にEBS12.2.3が出ているようで。
つい先日(といっても9月)にR12.2が出たと思ったら、既に12.2.3が出ているようです。
Oracle E-Business Suite 12.2.3 Now Available
12.2が出た時点で12.2.2まで出てたので、次が12.2.3なのはわかります。わかりますがこのリリースの速さはOSやブラウザのバージョンアップ同様の時代の流れなのかもしくは安定してない証拠なのか。ともかく各SIerさんで真っ先に検証担当になるであろうTech担当の忙しい日々が続きそうです。
EBS R12.2インストール手順
昨年に引き続きJPOUG Advent Calendar 2013に参加させていただけることになりました。今年はめでたくEBS R12.2がリリースされたのでインストール手順を書いてみようと思います。記事の需要?そんなの知らない。
概要
インストールの大まかな流れはこんな感じです。
- インストーラーをダウンロードする
- サーバーの設定をする
- ステージ領域を作成する
- インストーラーでインストールする
以下、手順ではOSはCent OS6.4 64bitを使用しています。サポート対象じゃないのでよい子のみなさんは真似をしないように。
1.インストーラーをダウンロードする
Oracle Software Delivery Cloudにアクセス、ログインし
- 条項および規制
必要な項目にチェック - メディア・パック検索
製品パックは「E-Business Suite」
プラットフォームは私の場合「Linux x86-64」
Oracle E-Business Suite Release 12.2.2 Media Pack for Linux x86-64-bitを選択。 - ダウンロード
必要なものをひたすらダウンロードします。Vision環境を作りたい場合だと
- Rapid Install StartHere(V35215-01の3つ)
- Rapid Install Oracle Database 11.2.0.3.0(V35230~V35231の7つ)
- Rapid Install AS10.1.2(V35802)
- Rapid Install APPL_TOP(V35803~V35804の5つ)
- Rapid Install Databases VISION(V35807~V35812の6つ)
- Rapid Install Technology one-off Patches(V35813)
- Oracle Fusion Middleware Web Tier Utilities 11g Patch Set 5(V29764)
- Oracle WebLogic Server 11gR1(V29856)
最後の2つがないと後のステップでエラーになるようです。
2.サーバーの設定をする
必要な設定のほとんどはInstallation Guideの
Installed Components and System Requirements
の章に書いてあります。Linuxの場合追加で必要なパッケージが山ほどあるのでnote 1330701.1のRequired Packagesを参照してインストールします。
R12.1と違ってグローバルインベントリの設定が必要なようです。
3.ステージ領域を作成する
ステージ領域として使うディレクトリを作成し、その下に1でダウンロードしてきたzipを放り込みます。私環境だと下記のようになります。
/home2/ ├ VIS122/ ・・・ EBSインストールディレクトリ └ Stage122/ ・・・ステージ領域 ├ V29764-01.zip ├ (他zip)
R12.1はこの後StageR122下のzipを解凍してオシマイですが、R12.2はRapid Install StartHereを解凍し
[oracle@sv0 ~]$ cd /home2/Stage122 [oracle@sv0 Stage122]$ unzip -o "V35215*.zip"
Stage領域作成シェルを実行します。
[oracle@sv0 Stage122]$ cd /home2/Stage122/startCD/Disk1/rapidwiz/bin [oracle@sv0 bin]$ buildStage.sh
ステージ領域作成メニューが表示されたら、1.Create new stage areaを選択
Platformを選択
zipファイルがある場所を入力し
ステージ領域の検証が成功したら終了。
4.インストーラーでインストールする
インストーラーを立ち上げます。
[oracle@sv0 ~]$ cd /home2/Stage122/startCD/Disk1/rapidwiz [oracle@sv0 rapidwiz]$ rapidwiz
Welcome画面が表示されたらNext。
Install~を選択してNext。
Emailも入力せず進みます。
configは新規作成
port番号はデフォルト1(+1)と2(+2)ですが私環境の都合上10と11
DBノード(DBサーバー)の設定内容を入力します。
APノード(APサーバー)の設定内容を入力します。
weblogicの設定内容を入力します。
ノード情報はそのままNext。
CheckでweblogicのOS条件に引っかかりますが無視してNext
Install設定は終わりました。もうInstallするのみ。
6時間くらい待てばinstall終わります。R12.1より長くなった印象。
ログインページのURLにブラウザでアクセスしログインページが表示されたら成功です。お疲れ様でした。
明日のJPOUG Advent Calendar 2013担当は@discus_hamburgさんです。
EBS R12.2リリース。インストールしてみた
9月の話なのでだいぶ経ってしまいましたがやっとこさR12.2が出ましたよ。
Oracle E-Business Suite 12.2 Now Available
調子乗って私もインストールしてみました。※Vision環境です
まず、Stage領域作成メニューがあることからして違う。
インストールにweblogic関連設定もあります。
メニュー画面は・・・見た目あまり変わってないですが、職責を選ぶ領域にあるフォルダ名、職責じゃなさそう?
環境停止するときにコンカレントマネージャの停止を待つようにする
EBSのサーバー全停止スクリプトを実行しても初期状態ではコンカレントマネージャのプロセス停止を待たないんですよね。で、DBまで落とした後で
ps -ef | grep FND
とかやってプロセスが落ちるまで確認してたりする。特にお試しで作った環境。
サーバー全停止スクリプトがコンカレントマネージャの停止を待つように設定する方法はKROWN参照。
- 【11i/R12】 adcmctl.sh に設定可能なパラメータの Autoconfig 対応について
https://krown.oracle.co.jp/krown/oisc_showDoc.do?id=88067
・・・なんだけどやっぱりなんとなくめんどくさくてプロセス手動監視してたりします
SQL*Plusからコンカレントを実行する
teratermを使ってサーバーにログインした状態でコンカレントを実行したくて、いろいろ探してました。ベストなのはコマンドで実行、まぁSQLで実行できればそれでも可、って状態です。答えはここにあった。
- KROWN#86014 EBS外部のアプリケーションから、コンカレントプログラムを起動する方法
https://krown.oracle.co.jp/krown/oisc_showDoc.do?id=86014 - KROWN#40120 EBS:SQL*Plusからコンカレントを実行する方法
https://krown.oracle.co.jp/krown/oisc_showDoc.do?id=40120
OSコマンド(CONCSUB)ならシステム管理者ガイドにも記述がありました。
オペレーティング・システムからCONCSUBユーティリティを使用してプログラムを発行すると、コンカレント・プログラムをテストできます。
http://docs.oracle.com/cd/E21372_01/docset_files/trans/OASAG-C-B31453-01/JA/RTM/html/T174296T174301.htm#521439
使用方法や使用例は上記リンクか、
マニュアル「Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成」
→「コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の定義」
→「カスタム・コンカレント・プログラム」
→「コンカレント要求の発行(CONCSUB)」
とたどって参照のこと。
これはSQL*Plusから実行するほうが簡単な気がしてきましたよ・・・
EBSの試験を受ける前に練習問題をやる
Free-Online Exams
http://www.free-online-exams.com/Pages/Exams/ExamsList.aspx?code=69&Exam=Oracle
こんなサイトがあるんですね。DBもミドルウェアもApplicationsも、タダでOracle試験の練習問題が見れます。(解答を見るには$10払う必要あり。)
本物の試験は応用問題が多い一方、こちらのサイトは基礎知識を問うものが多そうで、試験問題そのまま出てるわけではなさそうな印象。でもタダなら使ってみるかーということでちょっくら行ってきます
勘定科目コードがどこでも同じような体系だった理由がいまさらわかった
EBSに限った話でもないですが。
研修でもお客様環境でも、設定してある勘定科目コードが同じような体系で不思議でした。といっても1始まりのコードが資産で7始まりのコードが費用で、というレベルですけども。
私がEBSの会計システムしか知らないので
- これはEBSのお作法なの?
- それとも世界共通なの?
と、ずっと謎でした。
JISに規定があるんですね。
http://kikakurui.com/x0/X0406-1984-01.html
環境ごとに勘定科目コードの長さは違っても、日本のユーザーなら先頭4桁は基本同じ。なのか。