OracleとEBSとSiebelと駄文と。

Oracle製品ファンとして、見たこと聞いたこと調べたことを綴っています。

EBS R12.2インストール手順

昨年に引き続きJPOUG Advent Calendar 2013に参加させていただけることになりました。今年はめでたくEBS R12.2がリリースされたのでインストール手順を書いてみようと思います。記事の需要?そんなの知らない。

概要

インストールの大まかな流れはこんな感じです。

  1. インストーラーをダウンロードする
  2. サーバーの設定をする
  3. ステージ領域を作成する
  4. インストーラーでインストールする

以下、手順ではOSはCent OS6.4 64bitを使用しています。サポート対象じゃないのでよい子のみなさんは真似をしないように。

1.インストーラーをダウンロードする

Oracle Software Delivery Cloudにアクセス、ログインし

  1. 条項および規制
    必要な項目にチェック
  2. メディア・パック検索
    製品パックは「E-Business Suite」
    プラットフォームは私の場合「Linux x86-64
    Oracle E-Business Suite Release 12.2.2 Media Pack for Linux x86-64-bitを選択。
  3. ダウンロード
    必要なものをひたすらダウンロードします。Vision環境を作りたい場合だと
  • Rapid Install StartHere(V35215-01の3つ)
  • Rapid Install Oracle Database 11.2.0.3.0(V35230~V35231の7つ)
  • Rapid Install AS10.1.2(V35802)
  • Rapid Install APPL_TOP(V35803~V35804の5つ)
  • Rapid Install Databases VISION(V35807~V35812の6つ)
  • Rapid Install Technology one-off Patches(V35813)
  • Oracle Fusion Middleware Web Tier Utilities 11g Patch Set 5(V29764)
  • Oracle WebLogic Server 11gR1(V29856)

最後の2つがないと後のステップでエラーになるようです。

2.サーバーの設定をする

必要な設定のほとんどはInstallation Guide
Installed Components and System Requirements
の章に書いてあります。Linuxの場合追加で必要なパッケージが山ほどあるのでnote 1330701.1のRequired Packagesを参照してインストールします。
R12.1と違ってグローバルインベントリの設定が必要なようです。

3.ステージ領域を作成する

ステージ領域として使うディレクトリを作成し、その下に1でダウンロードしてきたzipを放り込みます。私環境だと下記のようになります。

/home2/
 ├ VIS122/ ・・・ EBSインストールディレクトリ
 └ Stage122/ ・・・ステージ領域
   ├ V29764-01.zip 
   ├ (他zip) 

R12.1はこの後StageR122下のzipを解凍してオシマイですが、R12.2はRapid Install StartHereを解凍し

[oracle@sv0 ~]$ cd /home2/Stage122
[oracle@sv0 Stage122]$ unzip -o "V35215*.zip"

Stage領域作成シェルを実行します。

[oracle@sv0 Stage122]$ cd /home2/Stage122/startCD/Disk1/rapidwiz/bin
[oracle@sv0 bin]$ buildStage.sh

ステージ領域作成メニューが表示されたら、1.Create new stage areaを選択
f:id:yuu_tee:20131205233353p:plain
Platformを選択
f:id:yuu_tee:20131208192728p:plain
zipファイルがある場所を入力し
f:id:yuu_tee:20131208192848p:plain
ステージ領域の検証が成功したら終了。
f:id:yuu_tee:20131208192952p:plain

4.インストーラーでインストールする

インストーラーを立ち上げます。

[oracle@sv0 ~]$ cd /home2/Stage122/startCD/Disk1/rapidwiz
[oracle@sv0 rapidwiz]$ rapidwiz

Welcome画面が表示されたらNext。
f:id:yuu_tee:20131208194402p:plain
Install~を選択してNext。
f:id:yuu_tee:20131208194528p:plain
Emailも入力せず進みます。
f:id:yuu_tee:20131208194729p:plain
configは新規作成
f:id:yuu_tee:20131208194915p:plain
port番号はデフォルト1(+1)と2(+2)ですが私環境の都合上10と11
f:id:yuu_tee:20131208195207p:plain
DBノード(DBサーバー)の設定内容を入力します。
f:id:yuu_tee:20131208200213p:plain
APノード(APサーバー)の設定内容を入力します。
f:id:yuu_tee:20131208200653p:plain
weblogicの設定内容を入力します。
f:id:yuu_tee:20131205233404p:plain
ノード情報はそのままNext。
f:id:yuu_tee:20131208200854p:plain
CheckでweblogicのOS条件に引っかかりますが無視してNext
f:id:yuu_tee:20131208201034p:plain
Install設定は終わりました。もうInstallするのみ。
f:id:yuu_tee:20131208201224p:plain
6時間くらい待てばinstall終わります。R12.1より長くなった印象。
f:id:yuu_tee:20131208201422p:plain
f:id:yuu_tee:20131208201530p:plain
ログインページのURLにブラウザでアクセスしログインページが表示されたら成功です。お疲れ様でした。
f:id:yuu_tee:20131208202604p:plain

明日のJPOUG Advent Calendar 2013担当は@さんです。