秋の自由研究:EBS on Win7(4)
動作保証のないEBS環境を作るテスト・日本語パッチ適用編。インストール編の続きです。英語環境で満足できる方は、労力対効果的な意味でこの先はやらないほうがよいかもしれません。パッチ適用はインストールより手間がかかるし心臓に悪い。
主な参考資料はPatching ProceduresとMaintenance Proceduresの1.Maintaining Your System - Adding and Maintaining NLS Languages。B31571-01 Oracle Applications NLS Release Notesも参考資料なのだけど今はサイト上にないなあ。。
NLSパッチを用意
e-deliveryからダウンロードした「Oracle E-Business Suite NLS Release 12.1.1 - Japanese」(部品番号V16173-01)(参考:秋の自由研究:EBS on Win7(3))を解凍しておきます。
ちょっとしたこと
環境設定されたコマンドプロンプトを開くバッチ
%APPL_TOP%\envshell
(私環境だと C:\oracle\VIS\apps\apps_st\appl\envshellVIS_mouse.cmd)
のショートカットをデスクトップに置いとくと何かとべんり。この時点でバックアップをとるとよいのですがおうち環境は動かなくても大して損害ないので私はやりません。
日本語有効化
OAM(Oracle Applications Manager)で日本語を追加します。
SYSADMIN、システム管理者でログイン
Oracle Applications Manager:License Manager>License:Languages を選択してJapaneseを選択。ついでにBase LanguagesもJapaneseにしてしまおう。
OKならログアウト。
複数言語表のメンテナンス
さきほどデスクトップに作成したショートカットから、コマンドプロンプト画面を起動します。画面が開いたらadadminと入力*1。Main Menuが開くまでいろいろ質問されますが、SYSTEMのパスワード(manager)以外はデフォルト値([]の中に表示される内容)でOKです。
Main Menu>4.Maintain Applications Database Entities Menu>3.Maintain Multi-lingual Tables を実行し、終わったらMain Menuまで戻ります。
AP層停止
AP層がどこを指すのか未だに調べてないのですが(!)windowsのサービス管理から
- コンカレントマネージャ:OracleConcMgr
※私環境だとOracleConcMgrVIS_mouse - Toolsのリスナー:Oracle
_TOOLSTNSListenerAPPS_<インスタンス名>
※私環境だとOracleVIS_mouse_TOOLSTNSListenerAPPS_VIS
を停止させます。
メンテナンスモード有効化
複数言語表のメンテナンスの続きで、
Main Menu>5.Change Maintenance Mode>1.Enable Maintenance Mode を選択。終わったらMain Menuまで戻って終了させます。
パッチ適用
私環境で12時間くらい。
デスクトップのショートカットから起動したコマンドプロンプト画面でNLSパッチの中のu6678700.drvがある場所に移動し、adpatchを起動。ドライバファイルを聞かれたらu6678700.drvと入力します。
エラー対応
VISION環境ならXLIFFLoader.classでなにやらエラーが起きます。
デスクトップのショートカットから起動したコマンドプロンプト画面で↓を入力します。
adjava -ms128m -mx256m -nojit oracle.apps.xdo.oa.util.XDOLoader UPLOAD -DB_USERNAME apps -DB_PASSWORD apps -JDBC_CONNECTION "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(LOAD_BALANCE=YES)(FAILOVER=YES)(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=
)(PORT= )))(CONNECT_DATA=(SID= )))" -LOB_TYPE DATA_TEMPLATE -APPS_SHORT_NAME OFA -LOB_CODE FADTXD -LANGUAGE 00 -XDO_FILE_TYPE XML-DATA-TEMPLATE -FILE_NAME $FA_TOP/patch/115/publisher/defs/FADTXD.xml adjava -ms128m -mx256m -nojit oracle.apps.xdo.oa.util.XDOLoader UPLOAD -DB_USERNAME apps -DB_PASSWORD apps -JDBC_CONNECTION "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(LOAD_BALANCE=YES)(FAILOVER=YES)(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=
http://blogs.oracle.com/longchun/2009/08/oracle_e-business_suite_r1211.html)(PORT= )))(CONNECT_DATA=(SID= )))" -LOB_TYPE TEMPLATE_SOURCE -APPS_SHORT_NAME OFA -LOB_CODE FADTXD -LANGUAGE en -TERRITORY US -XDO_FILE_TYPE RTF -TRANSLATE Y -FILE_NAME $FA_TOP/patch/115/publisher/templates/US/FADTXD.rtf
※<>の部分は環境に合わせて変えましょう。$FA_TOPはwindows環境なら%FA_TOP%
成功したら同じコマンドプロンプト画面でadctrlと入力>Tell worker to restart a failed jobを実行します。すると勝手にパッチjobが走り出します。終わるまで待ちましょう。
Fresh環境だと表領域が足りなくてエラー終了するかも。
足りない表領域にデータファイルを追加後、adctrl>Tell worker to restart a failed job。
メンテナンスモード無効化
開いてるコマンドプロンプト画面でadadminを起動、
Main Menu>Change Maintenance Mode>Disable Maintenance Mode
を選択。終わったらMain Menuまで戻って終了させます。
AP層起動
windowsのサービス管理から
- コンカレントマネージャ:OracleConcMgr
※私環境だとOracleConcMgrVIS_mouse - Toolsのリスナー:Oracle
_TOOLSTNSListenerAPPS_<インスタンス名>
※私環境だとOracleVIS_mouse_TOOLSTNSListenerAPPS_VIS
を起動させます。
結果・・・。
はい壊れた!君の環境壊れたよ!(@shuzo_matsuoka風)
*1:adadminですぐエラー終了する場合はadadminnewと入力すると動くみたい。でもそういう環境はどこかしらおかしい環境なようです