OracleとEBSとSiebelと駄文と。

Oracle製品ファンとして、見たこと聞いたこと調べたことを綴っています。

EBS5つのミス3/5:パッチ編

※本記事はFive Errors Customers Make When Patching E-Business Suite 12 (Part 3)の紹介です。

これも、ミス、というより誤解ですね。ぐさぐさ刺さりすぎて私のライフはもう・・・。以下、内容の私なりの解釈です。正確な情報は上記リンクから元記事を読んでくださいませ。

  1. パッチは全てhotpatch*1、 nocheckfileで実行できる。
    ->パッチは緊急の場合AP層を止めずに適用できるとPAAでガイドされてない限り、メンテナンスモードにして適用しましょう。nocheckfileはパッチ適用時間を大幅に短縮しますが、nocheckfileを指定していいケースはレアです
  2. パッチは手動で(=ファイルを個別に置き換える)適用できるし、手動じゃなくても適用できる。
    ->adpatchではなく、個別にファイルを置き換える方法はサポートされません。パッチ適用前に戻す単純な方法はありません。*2
  3. パッチのワーカー数を増やせば、パッチ適用時間は短くなる。
    ->ワーカー数のデフォルトが最適ではないケースがあるのも事実。デフォルト数での実行時間をベンチマークとして、ワーカー数を変えて計測し、最適なワーカー数を見つけましょう。パッチ適用中にワーカー数を変更することはできません。
  4. 使ってないモジュールのパッチ適用が失敗したら、スキップする。
    ->使ってようが使ってなかろうが、パッチ適用時のエラーは0を目指すべき。前提条件やパッチ適用の手順も確認して。
  5. パッチ適用時のログはデフォルトのままにする。
    ->パッチ適用のたび、ログは一意にしましょう。例えば<パッチ番号>.logとか。じゃないとサイズが莫大になって後で調査するのが大変。ワーカーログもパッチ適用ごとに変えましょう。

*1:メンテナンスモードにせずにパッチ適用

*2:なので、パッチ適用前に戻したい場合はファイルを個別にバックアップから戻すのではなくて、全体をバックアップから戻せって話ですね